札幌の大満寺という浄土真宗大谷派(おひがし)のお寺に森山君はいた。
彼と知り合ったのは三国連太郎監督「親鸞・白い道」の主役オーディションの時だった。親鸞役の最終選考の候補者と台詞のやり取りをするのが中西の仕事で、彼は最終の3人に残っていた。 森山君はしどろもどろで、けっして上手くはなかった。他の二人はとても滑らかで、短い場面の中にも変化を付け、器用さが光っていた。 結果は森山君が主役を射止めた。松竹の主役デビューだった。中西の役は親鸞に付き従っていく朝鮮人の鍛冶職人。ロケで約半年一緒だった。22年前のことだ。ちなみにこの映画はカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞した。 森山氏を君と呼ぶのはロケでの生活がながかったし、同じ年でもあるからだ。 その後、彼はしばらく映画やテレビで活躍。井上ひさし先生や木村光一先生に気に入られてこまつ座や地人会にも出演していた。 が、三国連太郎さんの関係で数年前から彼は石川県のお寺で修行し、京都の学校で勉強を重ねていた。 そういう彼に誘いをかけて京楽座公演『破戒』『アウトローwe』に出演してもらった。仏道修行中だからという彼に、演劇は古今東西宗教行為からはじまっている。人の世の四苦八苦を説きながら、悟りを開くのがお寺なら、四苦八苦を演じながらお客様と一緒に人生を考えるのが劇場。本質は全く一緒。なんて、口説いた。 『破戒』では猪子連太郎を演じてくれた。市川崑監督の映画『破戒』では三国連太郎さんが演じていた。『アウトローwe』では朝鮮人のおっちゃんの役。いずれもその芝居のテーマを腹でわからねばならぬ中心の役どころだった。口説きおとして正解だった。 森山君はお寺を案内してくれた。 お坊さん姿が、板についている。当然だ。何しろ親鸞をやった人なのだ。 寺の一隅で、法事で頂いたというご馳走を肴に遅くまで話し込んでしまった。潤久と二人で、久しぶりに三国さんに電話した。相変わらずお元気な様子! 札幌はまだ冬の入り口か。雪が積もってきた。 #
by kyorakuza
| 2011-11-24 02:30
昨日、札幌は雪が積もった。ラーメン横丁の近くの旭川ラーメンがバカウマだった。さて、今日は博多ラーメン?いや、僕はこのところ久留米ラーメンに凝っている。
札幌では、京楽座公演『破戒』『アウトロwe」に出演してくれた森山潤久がいる。 #
by kyorakuza
| 2011-11-23 18:52
ホタテ、ウニ、イクラの海鮮丼を食べた。
函館は先月上演した新作『草鞋をはいて』の舞台になったところ。函館山に登って夜景を眺めようとしたが、雨が降ってきた。止めた。寒さ対策でヒートテックの下着にセーター、コートなどカバンに詰めて来たけど、意外と暖かい。明日は何処に行こう。 #
by kyorakuza
| 2011-11-20 02:08
便利になった。仙台から青森に向かっている。盛岡に近づくにつれ、岩手富士がぐんぐん迫ってくる。
研究生のころ、初旅で盛岡に来て、わんこ蕎麦を食べた。スタッフとの競争で87杯食べた。本番の時間が迫っていた。案の定、動けなくなって楽屋で怒られた。 #
by kyorakuza
| 2011-11-18 13:31
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by kyorakuza
| 2011-11-17 23:08
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