福岡県柳川市の杉森女子高校で講演。テーマは人権。演題は『芸能人ってナーニ」。
女子高です。これだけで興奮します。 はじめに、「芸能人と聞いて思い浮かべる名前をあげてくださーい」と質問して、白板に芸能人の名前を次々に書いて行ったんですが、僕は1/3くらいしか判りませんでした。タモリやサンマやタケシこれは判ります。キヨシ…キヨシって西川きよしかと思ったら氷川きよしなんですねぇ今は。なにしろ福岡の彼の出身高校ではあの「やだねったらやだね」でデビューするや芸能課が設立されたんです。 またこのとき女子高生たちがあげた芸能人にはお正月番組の「大食い競争」の優勝者もいました。これって芸能人ですかねぇ。サッチーも芸能人ですか。小泉さんも芸能人ですか?あの人たちは有名人でしょう。だって芸能で飯食ってるわけじゃないから。イチローは?野球を玉打ち芸と思えば芸能人です。貴乃花は?ウーン…相撲はスポーツと言うより芸能です。もともとは素舞いという神事だったようで、ひとりで神様と対戦していたと言います。そして、必ず人間が負けるんです。そして「神様負けました。アンタはエライ」といってヨイショして、今年もお米がたくさん取れますように、幸せに暮らしていけますようにという神事。二人相撲はその後の余興として発展したようです。 ナンテ話から、芸能と差別の歴史などを講演。でも、女子高生のあげた芸能人の名前はすべてテレビに出てくる芸能人でした。彼女たちにとって芸能界と言うのはあの四角い箱の中にのみ存在しているようです。 日本の芸能の原点、天照大神が天岩戸に隠れたとき、その岩戸の前でアメノウズメノミコトという女の神様が踊り狂い、踊っているうちにオッパイもアソコも丸見えになって、八百万の神様がワーワー騒いで喜んだ。つまり日本の芸能の始まりはストリップです。と言う話をしていたら女の子達は目をキラキラさせながら聞いていましたが、女子高でこんな話をして良かったかなぁ。 #
by kyorakuza
| 2002-01-19 00:00
朝6時50分の特急で名古屋へ出て、多治見へ。
岐阜県多治見市は、名古屋から急行で40分。この日は多治見市文化会館の主催でぼくの演劇講座が開かれました。予定より早く会館に着くと、そこは市の主催の成人式の会場でした。このところ荒れる成人式がはやっていると聞いていたもので、ワクワクしながら会場に潜入。市民会館の中ではちょうど成人した若者の小学校から中学までの記念写真のスライド上映をやってました。客席は各校区ごとに分けられている様子で、自分たちの卒業写真や修学旅行の写真が出てくるとそこここから歓声が沸いたり拍手が起きたりしていました。スライド上映はなにしろ暗がりですから、なるべく晴れ着姿の女の子達のそばに座ったのですが、どうみてもアヤシイ男としかうつらなかったでしょう。そそくさと引き上げた。 でも、女のこの晴れ着はいい。それにひきかえ男の紋付袴姿はどうしてあんなにだらしなく着てるんだろう。地べたに座り込んでタバコふかすなよ。 また成人式に親が付いてくるの?あれじゃ七五三です お昼過ぎから文化会館のリハーサル室でワークショップ開始。 小学生から60代の方まで20名ほど。 体をほぐすところから始まって、マット運動。ゲーム、朗読やコントなどをやりながら「遊び」を経験してもらいました。演劇ってプレイです。約4時間。 多治見では2月9日、『しのだづま考』を上演します。 #
by kyorakuza
| 2002-01-14 00:00
3月にオープンする福井新聞社新社屋大ホール柿落とし公演の打ち合わせのため福井市に参りました。ここでは「ピアノのはなし」を上演します。福井は雪の中かと思っていたら、雪の季節はこれからとか。夕方まで打ち合わせをして,翌日の多治見ワークショップのため特急に乗り込んだまではよかったんですが、武生あたりで突然気づきました。新聞社の打ち合わせ室で携帯電話の充電が切れたのでコンセントにつないだまま出てきてしまったのです。昨年夏、能登演劇堂ワークショップの折、携帯電話をなくして、大変な目にあったもので、特急を飛び降りて福井へUターン。新聞社の方へ℡して駅に届けてもらい一安心。さて、また特急に乗ろうとしたけど名古屋までの特急は終わっていて今日はアウト。結局福井へ一泊。
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by kyorakuza
| 2002-01-13 00:00
あけましておめでとうございます。
と言っても、もう松の内も過ぎてそろそろ今年も動き始めたと言うところでしょうか。 今年の初仕事は、先日この欄でご報告していましたように、1月6日日比谷公会堂での都民芸術フェスティバル新春スペシャルの司会でした。久しぶりに膝が震えました。なにしろ通しの舞台稽古もなく、前日はアアシテコウシテという打ち合わせ、ほとんどブッツケ本番でした。でもありがたいことに満席。出演者の顔ぶれがすごい。幕開きは宝生流宗家(でも急病のため急遽出演者交代)による『高砂』。お次が三遊亭円歌師匠。出の前に舞台袖で「今日のお題は何ですか」と聞いたら「わからねぇ、くだらねえことしゃべるんだ」。 でもねぇこの落語がすごかった。終始客席はうけっぱなし。爆笑の渦と言うのはこのことをいうのかとあらためて尊敬。 つぎは人間国宝の新内仲三郎さん、「さん」というくらい国宝らしくない人。新内って生で聞くのは初めてだったけど縞の着流しに吉原かぶり、これが粋なんですねぇ。 そして、坂東三津五郎さんの『越後獅子』、きれいうまいまいった。これが1部。 第2部は、オーケストラでモーツァルトの歌劇『ドン・ジョヴァンニ』よりアリアの数々。ソプラノの砂川涼子さんきれい。東京少年少女合唱隊の合唱。 第3部は、民謡歌手の由岐ひろみさん。きれい。小笠原の民謡3曲だったけど、声が澄み切っていてこれも流石だった。CDも出てるから買ってください。お次が江戸里神楽・松本源之助社中。 実は私、研究生のころこの師匠のお宅にうかがって獅子舞やおかめひょっとこを習っていたんです。源之助師匠と久々にお会いしました。そして、太神楽曲芸協会。日本的なジャグリングや傘の上での枡回しなどなど…。お次の支度のできるまでちょっと飛び入りで私も紙風船での傘回しをやらせていただきました。 トリは都立白鴎高校和太鼓部の演奏。全国高校文化祭郷土芸能部門で5年連続東京代表ですって。この演奏も若若しくってグッドでした。 というわけで、これだけの芸能の司会をやって、クタクタです。でも、舞台袖から見ていてとても面白かった。いい経験でした。テレビに入りきれない芸能というものが、やっぱり面白いもんだなと再発見した一日でした。 寒くなってきました。今日は制作の朝田クンがどうも、風邪気味で早く引き上げました。 そろそろぼくも帰りましょう。 また、このコーナーのぞいてみてください。 今年もどうぞよろしく。 #
by kyorakuza
| 2002-01-08 00:00
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