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2013年 03月 04日 だいじな題字 八重の桜
 へへ、今日はちょいと自慢話です。今年の大河ドラマ「八重の桜」の題字は日映美術の赤松陽構造さんの文字です。日映美術は映画やテレビの題字を製作する、それだけで成り立っている、題字専門の会社です。へー、そんな会社があるのかとお思いでしょうが…じつは僕もはじめはそう思っていました。
 赤松さんと初めて会ったのは、僕のひとり芝居『しのだづま考』のポスター・チラシを作ったとき…もう20年程前でした。初演のときのチラシの題字は活字だったものですから、どうも既製品のようで…なにより芝居の世界が迫ってこなかった。自分でデザインして「やっぱりダメだあ」と腐っていたとき、友達に紹介されたのが赤松さんでした。
 高田馬場の駅裏の長屋の一角に作業場がありました。赤松さんに台本を渡して「毛筆でお願いします。」と言うと「それは、苦手だし専門ではないから…」とやんわり断られたんですが「そこを何...とか」とお願いしました。
 何日かたって、仕事場に伺うと「しのだづま考」という文字が10種類くらい出来上がっていました。「その中からすきなの持っていって。」と言われて、いただいたのが今もポスター・チラシ・パンフレットなどに使わせていただいている文字です。
 題字は、一目見ただけでその作品世界を表出してしまいます。その後、「山椒大夫考」「をぐり考」「草鞋をはいて」など僕の舞台作品ではいつもお世話になっています。
 その日映美術は今やこの業界を代表する会社で、千駄ヶ谷の高級マンションの一角に仕事場を構えていらっしゃる。
 「その男凶暴につき」「UNAGI」「HANABI」をはじめ世界の北野作品の顔になるあの毛筆の題字を提供されていますが、そのきっかけになったのが「しのだづま考」だったそうで、「いやー、中西さんにあの時書いてなかったら…」と赤松さん。そして、今年は大河の題字です。「八重の桜」凛として、愛らしくもあり、いい題字です。
by kyorakuza | 2013-03-04 19:14