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2011年 05月 27日 山本作兵衛さん
 今日は富山に来ています。この7月8月に演劇鑑賞会の中部北陸ブロックで『しのだづま考』の上演が決まり、その事前の勉強会にお招きいただいてこの十日間ほど各地を巡っているのです。
 三月の旅日記からまたずいぶん飛んでしまいましたが、4月1・2日の三多摩演劇鑑賞会では計画停電の中、開演時間を変更して『しのだづま考』無事舞台を務めることができました。
 また、演劇鑑賞会関越ブロックの例会は当初の計画では4月の予定であったところを地震の影響で使用不可能となったホールが出たために、5月に延期となり『をぐり考』生演奏付き11ステージ、無事千秋楽を迎えることができました。演劇鑑賞会の皆さまのお力添え、スタッフそして生演奏陣の皆さまのご協力に心から感謝しています。それぞれのステージであらためて発見があり工夫を重ねたところもありますので、企業秘密以外のところは、おいおい書いていきますね。

 さて、今日(実はもう昨日)一番のニュースは、筑豊の画狂と謳われた山本作兵衛さんの炭鉱絵の数々が、ユネスコの世界記憶遺産に登録されたことです。フランス革命の「人権宣言」や「アンネの日記」と並んで人類の遺産となったのですからスゴイ!
 山本作兵衛さんについては演劇雑誌「テアトロ」の本年4月号に「魅力か魔力か」と題して駄文を載せていますし、このHPのエッセイの欄に載せていますので、お読みいただくと僕と作兵衛さんのかかわりはお分かりいただけると思うのですが、もうひとつ、数年前にNHKのドキュメント「作兵衛さんの炭鉱(ヤマ)」で僕がレポーターになったり筑豊の炭鉱夫になったりした番組がオンエアされました。2時間番組だったでしょうか。
 語りを加賀美幸子アナウンサーと僕でつないでいったのですが、加賀美さんの語りの虜になったのはその時でした。だから去年は、無理を言って京楽座のワークショップにも来ていただきました。
 また、その時のディレクター渡辺考さんは先月京楽座稽古場の花見に小学生の娘さんを連れていらしていましたが、「これから福島に行くんです」とおっしゃっていました。
 原発事故の敷地内や汚染された村や町に入って約ひと月取材したドキュメントは5月15日(日)放送され、大反響を巻き起こしています。命がけの仕事です。
 山本作兵衛さんを画狂と言って心酔した記録作家の上野英信さんは「金を惜しむな、時間を惜しむな、命を惜しむな」をモットーに「炭鉱」を描き続け1987年没。63歳でした。「追われゆく坑夫たち」「地の底の笑い話」「天皇陛下万歳ー爆弾三勇士序説」「出ニッポン記」等など上野先生の作品群も命がけの仕事でした。
 作兵衛さんが絵を描き始めたのは炭鉱を退職した60歳くらいからのこと。1984年没。享年92。
 僕が、上野英信さんに呼ばれ、筑豊の嘉穂劇場で『山本作兵衛翁記念祭』のお手伝いをしたのが1985年秋。
その翌年から、僕のひとり芝居の旅ははじまりました。 
by kyorakuza | 2011-05-27 04:03
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